Fanatec GT World Challenge Asia Powered by AWS Rd3 Fuji

Yuki Nemoto
Fanatec GTWorldChAsia pwrd by AWS
Rd3 Race Report

■Introduction

 

 6/21(金)〜6/23(日)、根本が今年フル参戦するファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワードバイAWSの第3戦が、静岡県に位置する富士スピードウェイにて開催された。富士スピードウェイは静岡県東部、御殿場市に隣接する小山町に1966年にオープンしたレーシングコースで、FIA(国際自動車連盟)のF1が開催できるコースである”グレード1”認定の国際サーキット。1.5kmの長さがあるメインストレートが大きな特徴でスリップストリームを使って1コーナーでのブレーキング勝負や、ダンロップコーナーでの攻防、さらに非常にテクニカルな最終の上り区間など見所も多い。

 GTワールドチャレンジ・アジアは日本国内で4ラウンドが開催されるが、今季はGTワールドチャレンジ・アジアとは別に、日本チームを対象にしたジャパンカップも併催となりそれぞれでレースが行われる。2週間前のSUGOラウンドでのジャパンカップにスポット参戦したNo.563 ANR with VSRは、SUGOで起きたマシントラブルを修復し富士入りした。

■Qualify:Q1-1st Q2-P10

 22日(土)の公式予選。薄曇り、ドライコンディションの9時5分に始まった1回目のセッションQ1では水谷が出走した。トラックリミット違反がありベストタイムは抹消となったが、6周目の1分42秒405でクラス10位(総合32位)となった。

 Q1に続き9時27分に始まったセッションQ2は根本が出走。6周目にランボルギーニのワークスドライバー、マルコ・マペッリと0秒056差の1分38秒961でクラス1位(総合8位)につけた。これはシルバードライバーとしてトップ、日本人ドライバーでもトップの位置だった。

■Race1:10th

 22日(土)、12時40分、薄曇り/ドライというコンディションでRace1は始まった。スタートを担当した水谷はセーフティカーが離れた周、大混雑の中で2台をかわし順位を上げた。しかし翌周のヘアピンで後続にリヤを押されてスピンを喫し、最後尾まで順位を下げることになった。

 その後ピットインする車両もあり、順位を3つ上げた水谷はレーススタートから25分が経過した14周でピットインして、ここで根本に交代した。ピット作業もミスなく決まり根本はコースへ。25位を走行し前を走るポルシェを追い詰めていたが、レースも残り10分となった25周でピットイン。マシントラブルのためにピットガレージへ入れられここでレースを終えることとなった。結果はクラス10位(総合31位)だった。

■Race2:7th

 23日は朝から雨模様となったが、Race2の始まるころには一旦上がった。しかしながら路面はウェットコンディションで霧もかかっている状態。11時7分に60分のレースはスタートした。するとコースを弱い雨が濡らし始めた。

 ステアリングテアリングを握った根本は、大混雑するオープニングラップで9位へドロップするも得点圏の順位を守って走行していた。しかし後方でマルチクラッシュが発生しセーフティカー(SC)が導入され、リスタート時の挽回を狙った。ところがリスタート後のダンロップコーナーで後続車両に追突されスピンを喫し、19位まで大きく順位を落とすこととなった。

 SC導入の時間が長く、ピットインまでの35分間を満足に戦うことができなかった根本は10周でピットインし水谷に交代。ここから水谷がプッシュしながら追い上げていった。しかしその後コース上に散乱したパーツを回収するため2度目のSC導入となり、そのリスタート時にまたしても後続から接触を受けスピン。これで25位までポジションダウンとなり、結果的にはクラス7位(総合24位)でチェッカーとなった。総合でも上位ゴールが狙えたレースだっただけに残念な結果となったが、この苦い経験が今後につながるに違いない。

 次回のレース、GTワールドチャレンジ・アジア第4大会は、7月6〜7日に鈴鹿サーキットにおいて開催。課題をひとつずつクリアにして上位入賞、表彰台獲得を狙い戦って行く。

■根本コメント:

「VSRとして以前アジアンル・マンシリーズに出ていた時のデータはあったものの、クルマはEVO2になりチームの環境も変わったのですが、これまで積み重ねていたベースデータがすごく良く、自分としてもこのEVO2で富士を走るのは初めてだったのですが、うまくセットアップができたと思います。水谷選手もセッションを進めるたびにどんどんレベルアップし、ミスもなく順調につなげてもらいました。予選では目の前で他の車両がスピンしたとか、セッティングを外してしまったこともあったので、そこは次戦への改善点でしょう」

「レースは接触が多くなってしまいました。Race2で当てられていなければ、ひょっとすると総合の表彰台を狙えたかもしれないし、クラスの表彰台は確実だったので、そこは悔しい思いですし反省したいです。今回はトップグループで戦えるということが証明できましたし、Q2ではシルバー最上位、日本人最上位も獲得でき成長を見せることができる週末でした。次の鈴鹿はランボルギーニと相性の良いサーキットです。最後に多くの応援団に来ていただきレースを楽しんでもらえたと思います。ANRとしてもこの声に応えられるよう頑張ります」

◆REPORT PDF
Borderless:coming soon
VSR:https://www.vs-racing.com/en/article.php?id=678

◆Photo Gallery
https://www.yukinemoto.com/gallery/2024-gtwca-rd3/
All shots by @Kakophotogrphy

本件に関するお問い合わせはinfo@borderless-motorsports.comまで

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